今回は、全マイクラプレイヤーが一度は直面する「動作の重さ」について、かなり踏み込んだ話をしようと思います。
マインクラフトというゲームは、他のRPGやシューティングゲームとは根本的に作りが違います。
遊べば遊ぶほど、ブロックを置けば置くほど、データが積み重なっていく「積層型」のゲームです。
そのため、最初はサクサク動いていたPCでも、数ヶ月後には「あれ、なんかカクつくぞ?」となるのが常。
実はこれ、最高峰のグラフィックボードであるRTX 4090を積んだモンスターマシンであっても、無計画にワールドを広げ、無駄な要素を詰め込めば、最終的には重すぎてプレイ不能になるほど。
アクアそもそもRTX 4090やRTX 5090のようなGPUはソフトウェア追いついていない。
逆に言えば、「無駄を省くコツ」さえ知っていれば、今持っているPCのスペックを最大限に引き出せるし、無理に高いPCに買い替える必要もなくなります。
日本の歴史を紐解けば、限られた土地や資源を工夫して使いこなしてきた「質素倹約」の知恵がありますが、マイクラのワールド運営もまさにそれと同じなんです。
今回は「対して変わらないのにPCを重くするだけの無駄」を徹底排除するためのガイドをお届けします。
なぜ無駄を節約をしたほうが良いのか?
「節約」と聞くと、お財布事情の話に聞こえるかもしれませんが、マイクラにおける節約は「プレイの質」に直結します。
皆さんがマイクラを始めた理由を思い出してください。
- 友達と一緒にワイワイ遊びたい
- 理想の巨大都市を作り上げたい
- 実況動画を撮って有名になりたい
- 音楽制作してみたい
- 3DCGのように美しい創作物を作りたい
これらの目的を達成するためには、ゲームが快適に動いていることが大前提です。
無駄を放置すると、以下のような実害が出てきます。
- ロード時間の増大: 起動するだけで数分かかるようになり、やる気が削がれます。
- フレームレート(FPS)の低下: カクカクして操作ミスが増え、最悪酔います。
- ストレージの圧迫: マイクラのデータは基本的にCドライブに保存されるため、OS自体の動作も重くなる。
- 電気代とバッテリーの無駄: 無駄な負荷は、ノートPCなら電池を爆速で減らし、デスクトップなら電気代を跳ね上げ。
- 配信のドロップ: PCがマイクラを動かすだけで精一杯になり、実況配信がカクついたり止まったりする。
- 物理的な出費: 「重いから買い替えなきゃ」と、本来不要だった20万、30万の出費を強いられる。
- クラッシュ・不具合: データが肥大化すると、ワールドが壊れる(セーブデータ破損)リスクも高まる。
つまり、無駄を削ることは、自分のお金と時間、そして大切な思い出(ワールドデータ)を守ることに繋がるんです。
無駄なことリスト:これを見直すだけで世界が変わる
ここからは、具体的になにが「無駄」なのかをリストアップしていきます。
モブを無限に増やすこと
これは定番中の定番ですが、最もPCを苦しめる要因です。
「自動養鶏場を作って放置していたら、いつの間にか数千羽になっていた」というのはよくある話。



村人とかもベットをたくさん起きまくったら増えすぎたのもよくある話。
まず、モブ一体一体にはCPUやAIが搭載されています。
なので数が多くなれば多くなるほどCPUの処理が増えてフレームレートが落ちていくんです。
しかもCPUだけじゃなくメモリも積み重なって消費量が増加する原因になるので余るのに消費が増える悪循環。
今のマイクラの村人は、数人いれば取引で必要なものは揃います。
100人住ませても、やってることは数人の時と変わりません。
食料や羊毛は、ある程度の在庫が貯まればそれ以上は不要です。
ハイエンドPCだろうがiPadだろうが、モブの数が一定数を超えれば処理が追いつかなくなります。
「賑やかにしたい」気持ちはわかりますが、普段使いの拠点では必要最低限の数に絞るのが、長くプレイするコツです。
無駄に大きな倉庫を作ること
何でもかんでもチェストに詰め込んでいませんか?
実は、チェスト(中身が入ったコンテナ)も「タイルエンティティ」という特別な処理が必要なブロックで、数が増えすぎると描画負荷が高まります。
無限に手に入る木材や丸石をラージチェスト数十個も何百個分貯める必要はありません。



大規模建設をする予定なら例外だが、普段のプレイではまず使わんだろう。
「いつか使うかも」という素材は、大抵使いません。
使いたい時に集めるか、自動化施設で作るようにし、在庫は最低限にしましょう。
倉庫が大きくなればなるほど、目的のアイテムを探す時間という「人生の無駄」も増えてしまいます。
チャンク数を無駄に多く設定する


設定画面にある「描画距離(チャンク数)」。これを最大まで上げたくなる気持ちはわかりますが、実用面では無駄が非常に多いです。
おすすめ設定: 統合版なら32チャンク、Java版なら16チャンク。これ以上は普段では不要です。





画像はJava版の16チャンクのものだけど、これでも通常プレイなら十分だよね



遠くでモンスターとか見渡せますよね





ちなみに32チャンクはこんな感じ。
背景には雪山が見えるように遠くが見渡せますが、普段の使い方ではまあまずこの距離まではないかなと。
お!あそこに雪山があるじゃん!桜の木があるじゃん!というぐらい。
洞窟や作業とかはなおさら、遠くをとにかく見ることはない
そして描画というのはプレイヤーが見ていない、行かない場所までマップデータを生成・保持してしまうため、セーブデータが不必要に巨大化します。
また遠くの景色が見えても、実際にモンスターが湧いたり植物が育つ範囲(シミュレーション距離)は限られています。



表示はされても実際その先はなにもないただのオブジェクトなんだよね
近づいたらちゃんと機能性があるけど。
また1GBを超えるワールドデータは、バックアップを取るのも一苦労。
普段のサバイバルなら、16〜24チャンク程度で十分快適に、かつ美しくプレイできます。
影MODで「最高画質」を使う


Java版ユーザーに多いのが、シェーダー(影MOD)の設定をすべて「Ultra」や「Extreme」にしてしまうこと。
経験上、「高画質(High)」と「最高画質(Extreme)」の差は、プレイ中にはほとんど見分けがつきません。
静止画のスクリーンショットを撮るならまだしも、動き回るゲームプレイにおいて、影の解像度が少し上がるためだけにFPSを半分に落とすのは、まさにリソースの無駄遣いです。
最近の軽量シェーダーなら「中(Medium)」設定でも、バニラとは見違えるほど美しくなります。
また、統合版のレイトレーシングも、RTX 4090クラスですら4K解像度では負荷が気になります。





この画像は最近搭載した影MODで、レイトレよりも軽量なんだけどこれでも十分なほどきれいなんよねこれが



たしかに思ったよりリアルですよね
しかもこの標準搭載した影MODはIpadでも動作できます。
普段はオフにするか、解像度を少し落として運用するのが賢い選択です。
超高画質テクスチャ(リソースパック)
有志が作成している 512サイズ や 1024サイズといった超高解像度テクスチャ。
たしかに綺麗ですが、これを入れるとVRAM(ビデオメモリ)を猛烈に消費します。



普段遣いなら128×128までで十分
また、映え用であっても2048×2048以上は基本的には不要。
そもそも画像テクスチャでも1024×1024と2048×2048はまず見分けつかないし、データのダウンロードも時間がかかる。
必要以上のMOD導入



ついつい便利なんだけど、最終的には「詰み」
「便利そうだから」とMODを100個も200個も入れるのは、トラブルの元。
MODが多すぎると
- 起動時間の悪化: MODが多いほど、起動時の読み込みに時間がかかる。
- 競合リスク: MOD同士が喧嘩してゲームが落ちる原因に。
- 使い切れない: 実際、大規模MODは使い切るのはほぼ困難


マイクラランチャーとかで「起動構成」を分けられるので「工業用」「魔法用」「建築用」と目的別にプロファイルを分けることで、1回あたりの負荷を最小限に抑えましょう。
無駄なコマンドとレッドストーン回路
回路を動かし続けるクロック回路や、常に実行され続けるコマンドブロックは、PCのCPUをじわじわと蝕みます。
対策としてオンオフ機能を付けてことで必要な時だけ動くようにレバーを付ける。
効率的な設計で無駄に長い配線や、常にアイテムが流れているホッパーを減らす。
レッドストーンも有限の資源です(村人から買えるとはいえ、手間はかかります)。
スマートな設計こそが、技術者の証です。
高リフレッシュレート(PvPを除く)
モニターが144Hzや240Hzに対応しているからといって、マイクラでFPSを「無制限」にするのはやめましょう。
対人戦(PvP)をガチでやるなら話は別ですが、普通のサバイバルや建築なら、60FPS〜120FPSあれば十分すぎるほど滑らかです。
FPSを無制限にすると、GPU(グラボ)は「出せるだけ出そう」と常にフルパワーで回転し続け、熱を発し、電力を食いつぶします。



1000や2000とか出してもいみないし、影MODになるとフルパワー全開で地獄化するよ
設定で「垂直同期(Vsync)」をオンにするか、自分のモニターのリフレッシュレート(144など)に上限を固定しましょう。これだけでPCの寿命も延びますし、ファンの騒音も静かになります。
まとめ:引き算の美学でマイクラを楽しもう
マイクラにおける「重さ」の解消は、新しいパーツを買うことだけではありません。
- モブを増やしすぎない
- チャンク設定を欲張らない
- 画質設定を「実用的なレベル」に留める
- 余計なデータ(倉庫のゴミ)を溜め込まない
これらを意識するだけで、数年前のPCや、少しスペックが低めのノートPCでも、驚くほど快適にマイクラを続けることができます。
徹底的に無駄を減らして長く快適にマイクラを楽しみましょう。
管理者のTITANでした。











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